Liella!5th福岡の「Starlight Prologue」を経て

Liella!5th福岡で久しぶりに「Starlight Prologue」が披露されましたね。

様々な伏線が張られており、セトリにこの曲が組み込まれないことはないだろうと思っていたので、予想通りといえば予想通りでした。(まさか1曲目とは思っていませんでしたが…)

今回の記事はこの「Starlight Prologue」という曲に対する今の自分の気持ちを整理するために書いています。

もしかするとLiella!5th福岡の余韻に水を差してしまう記事になるかもしれないので、それが嫌な人は読まないでください。

 

 

 

 

 

さて、今回披露された「Starlight Prologue」の感想を簡潔に言うと、「良かった」です。

何より11人でのパフォーマンスは圧巻でした。

5人から11人になって、歌い分けやフォーメーションにも幅が生まれ、パワーアップした部分がたくさんあることも感じられました。

 

個人的「良かったポイント」も3つあります。

 

○良かったポイント① :衣装

今回は元のメンバーカラーにグラデーションを混ぜた衣装ではなく、白を基調とした新衣装で披露されました。

この衣装を観て私がまず思ったことは、「Starlight Prologue」の「明日は何色に染まってゆくのだろう」という歌詞にぴったりの衣装だなということです。

メンバー一人一人はもちろん、11人となったLiella!がこれからどんな色に染まるのか。

同じく白を基調とした「What a Wonderful Dream!!」の衣装を観た時にも感じた、未来への希望とも言えるような期待を感じさせてくれました。

オサレカンパニーさん、流石です。

 

○良かったポイント②:フォーメーション

フォーメーションは元から変わった部分が多いところですが、特にサビのフォーメーションが1番・2番・ラスサビで違っていたことに意味があると思いました。

1番では

(左から)四季、ウィーン、きな子、千砂都、すみれ、かのん、可可、恋、メイ、冬毬、夏美

2番では

(左から)千砂都、ウィーン、すみれ、四季、メイ、かのん、夏美、きな子、可可、冬毬、恋

ラスサビでは

(左から)四季、千砂都、夏美、すみれ、きな子、かのん、ウィーン、可可、冬毬、恋、メイ

となっており、1・2・3期生の区別なく、11人みんなで肩を並べ、ワンチームとなったLiella!の新たな物語が始まったことを告げているかのようでした。

もちろん学年間の先輩後輩関係がなくなった訳ではないのですが、グループとしての一体感が増し、これまでより"強い"グループになったと感じました。

 

○良かったポイント③:曲順

私は5thライブ自体がこれからのLiella!の序章となると踏んでいたので、「Starlight Prologue」は終盤に配置されると思っていました。

しかし、それは良い意味で裏切られました。

この曲が1曲目にあることで、これまでを序章として捉えることができ、その先にある新たなLiella!の物語がどのようなものなのか5thライブで目の当たりにすることができました。

「Starlight Prologue」は新たなLiella!の幕開けとして、「はじまりの音」としてこれ以上ない楽曲だったと思います。

 

 

 

 

 

と、ここまでLiella!5th福岡で披露された「Starlight Prologue」を絶賛してきた訳ですが、ただ良かっただけならわざわざこんな記事を書く必要はありませんでした。

なぜ私がこんな碌でもない記事を書いているのかというと、Liella!5th福岡の「Starlight Prologue」の後、かつての「Starlight Prologue」を求めていた自分がいたからです。

既に書いてあるように、今回の「Starlight Prologue」は「良かった」です。

パフォーマンスのレベルは確実にあの頃よりも上がっていましたし、今のLiella!の全力を感じました。

ただ、それでも思い出の中にある「Starlight Prologue」を超えることがなかったのです。

 

これはLiella!が5人から11人になった変化を受け入れられないとか、1期生しか好きじゃないとか、そういった話ではありません。

これは私自身の「Starlight Prologue」の捉え方に起因する問題です。

私はこの「Starlight Prologue」はアニメ1期の劇中歌という文脈を超えて、ファンの熱い想いが結実した曲だと思っています。

 

今からおよそ2年前、Liella!最初のナンバリングライブであるLiella!1stツアーが行われました。

追加公演を含め、11都市22公演という前代未聞のツアーでした。

その始まりである群馬公演の初日。

ツアーの初日にかかわらず、「Starlight Prologue」で、会場にいたファンによって5色のライン(「リエライン」と呼ぶ人が多かった)が会場に引かれました。

このブレードで劇中のステージを再現しようとする試みは自然発生的にできたもので、声出しができなくてもLiella!に応援する気持ちを届けようとするファンの熱い想いを感じました。

少なくとも私は、声援を届けられない代わりに別の形で応援や感謝の気持ちを届けられればという想いで一生懸命ブレードを振りました。

そして、その5色のラインは11都市22公演全てでつながりました。

中でも、アニメで「Starlight Prologue」が披露された日である12月25日に行われた福井公演の会場の一体感は今でも忘れられません。

声には出さずとも、みんなの「やってやるぞ!」という気持ちが伝わってきました。

そして、それは1stが終わってもつながり、会場が大きくなっても変わりませんでした。

私はそんな、ファンが想いをひとつにして、Liella!を応援するあの瞬間が大好きでした。

 

そして今回、11人となって初めて披露された「Starlight Prologue」で、その景色を見ることはできませんでした。

会場がセンステなしの横11ブロックということも分かっていましたし、ここまでお膳立てされていれば誰が何と言わずともできるだろうと思っていましたが、そんなことはありませんでした。

別に色分けをしなかった人を責めたいという訳ではありません。

「Starlight Prologue」では色分けをしなければならないというきまりはないので。

そもそも会場は横11ブロックに分けられていたものの、やるにしてもサビのフォーメーションが変わることもあってどのタイミングに合わせていいのか分かりづらく、2日目に至っては前方の1,11ブロックがなくなっており、きれいな色分けをすることは不可能な状況でした。

だから、これは当然の結果です。

運営は私のような人間がいることを想定していなかったでしょうし、会場にいたファンもそれぞれの推し色を全力で振っていました。

この状況で誰を責めることもできません。

 

ただ私はこの5thライブに期待をしていました。

ライブ後に友人と話をしていて気付かされたのですが、私はこの5thライブに期待を懸けすぎていたのかもしれません。

あの頃のあの瞬間と同じか、それ以上のものを感じることができたら………。

5thライブはそんな想いで臨んだライブでした。

そのライブで、もう二度とあの頃のあの瞬間のような経験はできないという事実を改めて突きつけられ、心に整理をつける必要があり、この記事を書くに至りました。

 

ここまで思ったことを書き連ねてきましたが、今はもう割り切っています。

今のLiella!はあの頃のLiella!ではないことはもう十分に分かりました。

あの頃のLiella!にはあの頃のLiella!にしか出せなかった輝きがあり、今のLiella!にも今のLiella!にしか出せない輝きがあります。

様々な変化を受け入れて、過去の思い出は過去のものとして大切にし、今から目を背けることなく向き合い、これからのLiella!を応援していきたいです。

 

 

 

 

 

ありがとう、「Starlight Prologue」

さようなら、「Starlight Prologue」